茨城県の弥陀図像板碑 |
1979年度からはじまった茨城県史通史編の素材収集を目的とした中世金石文調査は、筑波山から霞ケ浦にいたる線までの県西南部の調査が6年間にわたっておこなわれた。その結果、秩父産の緑泥片岩でできた武蔵型板碑は、総数2488基が調査されその後の発見等を考慮すると、約2600基の存在が考えられると、いう(注)。
しかし、その中で、弥陀図像板碑はわずかに7基を数えるに過ぎない。その内訳は弥陀三尊図像板碑〜6基、弥陀独尊図像板碑〜1基である。これらを順次紹介していこう。
(注)千々和到『茨城県南部・西部の中世金石文資料』(「茨城県史資料」第54号昭和60年3月)
その図像板碑の一覧を右に示す。
県南の岩井市に大半が集中することが分かる。