東京都(二十三区)の図像板碑(27) |
◆東京国立博物館所蔵 図像板碑群
②弥陀三尊図像板碑
総高145.4センチ、上幅36.9、下幅39.1、厚さ3.0(上部)~2・6(下部)のほぼ完存する図像板碑で脇侍像の下部で折損する。頭部山形、二条の刻みを作り、身部には上向きコの字形の枠線を巻きく。内部上方に月日を配し、間に天蓋を設け瓔珞が垂下する。正面向きで蓮座の上に立つ阿弥陀如来像は来迎印を取り、頭光からは四方に長く伸びた光明を放つ。下へ降ろした左手の高さから中尊の方を向いた観音・勢至の両脇侍菩薩が刻まれる。三尊とも線刻像で、足下の飛雲は作られておらず蓮座の上に立つ。
中尊蓮座の下、石面中央に華瓶・香炉・燭台の三具足を載せた前机を配し、その下に一行の銘文を刻む。
「応仁元(1467)年十月廿三日」
昭和8年6月に個人から東博へ寄贈されたもので、出土地は不明。