東京都(二十三区)の図像板碑(7) |
⑵弥陀一尊図像板碑
現高37センチ、最大幅28.3、厚さ2.2センチのもので、上は天蓋の下端が僅かに残り、右方は原形を止めないほど崩れ、下端は蓮座の極く一部がのぞく所までで以下を失う残欠であるが、幸いにも像容はほぼ完全に残っている。
8.5、10.5、14.5センチと三重の頭光をおう正面向きの阿弥陀如来像は蓮座の上に立ち、来迎印をとる。像高は22.5センチでずんぐりした印象を受ける。石の左端には極く細い枠線の一部が見られ、天蓋の一部分、瓔珞が二個所に見える。十三方向に二条ずつ(下端だけは一条光)の光明を放つ。足元には蓮の先端が覗く。