埼玉県の図像板碑(81) 大里郡 14 |
墓地入り口に先の板碑と並べて置かれる。
現高69センチ、幅70.5センチ、厚さ4~6センチの阿弥陀図像板碑の残欠である。頭部山形の半ばから左や二条刻みの右端が欠け、表面も一部剥離するなど状態はあまりよくないが、斜め下方に刻み込んだ二条の刻みの下6.5センチ隔てて幅60.2センチの枠線を陰刻し、枠線の4センチ下から幅34センチの火炎宝珠を頂上に頂く天蓋を作り、その下に頭光をおう線刻の阿弥陀如来の頭と顔の一部が見られる。頭部からは三条ずつの放光が枠線まで長く伸びている。
他の地域でも見られないような大きな図像板碑で、もし完存すれば200センチを越えるような大きな板碑であったろうと思われる。