群馬県の図像板碑(26) |
橋爪家は上信電鉄「吉井」駅の南約2.5km、多胡小学校を過ぎた右側の所にある酪農家である。当家に現在4基の板碑が保存されているが、その内の一基が来迎板碑であるが、県史には収録されていない。千々和実『上野国板碑集録』に記載され(101ぺージ、図版36)、照会の結果所在が判明したものである。
弥陀来迎立像>とするだけである。
他の3基の板碑はいずれも種子板碑で、
(1)弥陀三尊板碑 現高38.6センチ(下欠) 永享口
(2)弥陀三尊種子板碑 完形62センチ
(3)不明(下部右側の残欠) □應元年庚寅九月廿一日の紀年銘と光明真言の一部が認められる。干支から観応元年と判読される
ーの3基である。
今は亡き父親が考古学を研究していたおりに、収集したものであろうとの話で、当家伝来の詳しい経緯についてはハッキリしないとのことであった。