福島県の来迎石仏・板碑(90) |
★奥平独尊来迎板碑 石川郡玉川村南須釜字奥平 辻の上
須賀川と石川を結ぶ石川街道(県道母畑須賀川線)の須釜神社から少し石川へ寄った所の丘陵の西斜面、桑畑の中に直接根部を埋めて南面してたっている(吉村嘉一氏所有の畑)。
高さ104cm、額部下の巾35・2、下巾42、厚さ12・5㎝の凝灰岩製。頭部山形は側面からみて中央部で2㎝凹曲線をみせ、二条線は側面まで刻まれている。額部は身部より7㎝張り出しておりへ高さは14㎝と厚く面取りを施す。身部下には根部があるが途中から折れている。身部に舟形光背形を1.5㎝の深さに彫りしずめ、その中に来迎相の阿弥陀如来が正面を向いて大ぶりな蓮座の上に立っている。丁度首の辺りを境にして二つに折損しており、面部は剥離のために輪郭を留めるだけである。