【閑話休題】元興寺秋季特別展「小仏塔の世界ー舎利奉納と遺骨奉納−」 |
塔のルーツはインドにあり、もとは釈迦の墳墓。やがてさまざまに装飾され、国内では五重塔や小仏塔などとなり残っている。展示では小仏塔の変化をたどれるよう、奈良時代から近代の百万塔や五輪塔、宝篋印塔など約90点を展示している。
10月31日(土)の午後、禅室でこの特別展講演会が開かれ、100人ほどの聴衆が参加した。
前者は今年5月にいわき市文化財に指定された。文保二(1318)年作と示す銘文があるため木造では最古の宝篋印塔という。
次いで藤沢典彦・元大阪大谷大学教授が『小仏塔の世界」というタイトルで百萬塔・銭弘俶宝篋印塔・籾塔・水晶五輪塔・納骨塔婆・竹筒納骨容器・柿経・笠塔婆・塔経・泥塔・土製円塔?に分類した「小仏塔」について、具体例を挙げながら詳しい話を展開された。