2012年 05月 25日
◆熊谷市上川上・一乗院墓地 弥陀三尊図像板碑
スポーツ公園通りの左側、火の見櫓の近くに建つ上川上自治会館の裏にある墓地(地元の人の話では一乗院が管理するとのこと、県の報告書では医王寺とする)の奥に、数基の石造物が並んでおりその右端に立っている。熊谷駅─犬塚行きの東武バスで「成田小学校前」下車、徒歩で約1.2キロ、途中熊谷バイパスを越え約10分の所にある。
現高76センチ、上幅29.5、下幅17(左側を欠損する)、厚さ6.5センチの緑泥片岩製のもので、左側が剥離と欠損で痛んでいる。頭部山形の下に二条の刻みを作るが、これは石の側面にまで及ぶ。正面の刻みはごく浅く彫られる。
身部には枠線を彫らず直接像を刻む。二重光背を浅く彫り窪めた中に、像高24.5センチの阿弥陀如来が来迎印で立ち、その右下に蓮座を捧持して中尊の方を向いた観音菩薩が立つが、その反対側の勢至菩薩像は石が欠失するために姿を留めていない。観音像も背部は剥落するなど細部は判りにくく像高も測り得ない。阿弥陀像は薄肉彫の頭光をおい、脇侍の観音像は線刻の頭光をおう等、その造りに変化を見せている。像の彫りは比較的浅く、保存状態がよくないこともあって風化が見られ、細かい部分については不明瞭な状態である。現在像のほかに刻字等は見られない。

スポーツ公園通りの左側、火の見櫓の近くに建つ上川上自治会館の裏にある墓地(地元の人の話では一乗院が管理するとのこと、県の報告書では医王寺とする)の奥に、数基の石造物が並んでおりその右端に立っている。熊谷駅─犬塚行きの東武バスで「成田小学校前」下車、徒歩で約1.2キロ、途中熊谷バイパスを越え約10分の所にある。

現高76センチ、上幅29.5、下幅17(左側を欠損する)、厚さ6.5センチの緑泥片岩製のもので、左側が剥離と欠損で痛んでいる。頭部山形の下に二条の刻みを作るが、これは石の側面にまで及ぶ。正面の刻みはごく浅く彫られる。
身部には枠線を彫らず直接像を刻む。二重光背を浅く彫り窪めた中に、像高24.5センチの阿弥陀如来が来迎印で立ち、その右下に蓮座を捧持して中尊の方を向いた観音菩薩が立つが、その反対側の勢至菩薩像は石が欠失するために姿を留めていない。観音像も背部は剥落するなど細部は判りにくく像高も測り得ない。阿弥陀像は薄肉彫の頭光をおい、脇侍の観音像は線刻の頭光をおう等、その造りに変化を見せている。像の彫りは比較的浅く、保存状態がよくないこともあって風化が見られ、細かい部分については不明瞭な状態である。現在像のほかに刻字等は見られない。













注*1 千々和実「板碑に見る中世仏像表現」(『仏教芸術』89号 仏教芸術学会 昭和47年12月)